Lévitation

このシリーズは異なる版画技法で制作されている。伝統的な銅版画(アクアチント、ソフトニス、ハードニス、エッチング)の技法や写真版画技法を用いた銅板版画、またリトグラフ(石板版画)が用いられている。
『鉱物や石は、領土史の果実であり、過去を体現する叙事詩となり、私たちの先祖からの相続人である。

ある日、これらの記憶がすべて地球に課されたそれらの重力と感覚から解放される。

その時、彼らは浮かび、歌い、そしてそっと笑うのであります。』
作品の主役を担うのは、全ての枷から解放され、反引力・反重力の性質を持つ鉱物や岩達である。 私達地球上の生物はた
えず重力・引力下で生活し、行動している。重力・引力はフランス語でgravitéというが、このgravitéは同時に深刻さや重大さもフランス語で意味する。フランス語で『セ パ グラーヴ c’est pas grave.という表現があり、直訳では『深刻(grave)ではない』となり、意味としては『 大丈夫。/問題ないよ。』というニュアンスになる言い回しを面白いと思っているのだが、gravitéから解放された鉱物達は『重さ』を静かにはねのけてそこに浮かんでいるのである。

Lévitation | 2018 | artworks, PRINTMAKING*GRAVURES